2022年2月19日に開催された「介護の生理学研究会」無事、研究発表の登壇を終えました。たくさんの
方のご協力と菊華高等学校の生徒さんと研究した内容が発表でき貴重な機会をいただけました。誠にあ
りがとうございました。

 

 

介護の生理学研究会とは

介護は、利用者一人ひとりの生活に寄り添い、個人に適したケアを行うことが重要です。一方で、人間を
生理学的にみると、人体の構造と機能は個人によらない部分が多く、より良いケアを行うためには、生物
体としての人間の見方を獲得することも重要です。

たとえば、発熱への介護は、体熱の産生や放熱の仕組みを知らなければならないし、排泄の介護は、直腸
や肛門、尿道や膀胱の構造や仕組みを知ることが求められます。

それを生活を整える実践につなげるために、歴史や文化など社会科学の視点も融合させることで、ケアの
創意工夫とアイデアの幅がさらに広がり、介護の仕事の専門性と魅力を再認識する機会になると考え研究
を深める会となります。

*厚生労働省令和3年度「介護のしごと魅力発信等事業(介護技能向上促進事業)」の取り組み

 

今回はスケッターを通じて、どんな研究会であったかを外部の視点で捉えて頂きその内容をこちらで紹介を
します。

 

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10:30開始で終了が17:30という長時間に渡るが、一体どんな内容なのか、実は知らないまま参加しました。
結論から言うと「参加してよかった」「来年は何かお手伝いしたい」という感想と気持ちになりました。
副題には「令和3年度 厚生労働省補助事業『介護のしごと魅力発信等事業』」と書かれています。「しごと
(ひらがな)」「魅力発信」に惹かれました。

 

基調講演では「情緒的な言葉だけで語られる『介護』」「介護とは、回復過程が促進され、生命力の消耗
を最小にするように生活を整えていく実践である」という二点が心に刺さります。なるほど、介護を言葉
にしたときの違和感は、これか!定性的な表現が多く、確かに情緒的な言葉になる。

「情緒的」の反対語は「論理的」であり、ここでは「科学的」と称している。

「科学的根拠に基づいた上で、個々の介護を情緒的に表現する」ならしっくりきそうだと感じた。「回復
過程云々」の話も目からうろこで、言葉を選ばなければ「面白い」と感じた。

 

この後が今回のイベントの中核、6チームからテーマ発表。

発表テーマを見てびっくり。見出しが衝撃的です。①陰部洗浄、②フットケア、③目のケア、④口腔ケア、
⑤鼻毛の整え方、⑥嚥下、これらのテーマから、「介護の生理学研究会」のイベントだと想像できたらすごいw

各チームともいろんな団体の方が組んでいるんですね。なるほど、面白い取り組みです。

 

どのテーマも興味深く拝見しましたが、中でも「②フットケア」のプレゼンが想像していた介護業界とか
け離れていました。

エンタテインメント性も抜群で、発表内容もさることながら、こういった方が業界の中からたくさん現れ
るとイメージも変わりそうです。高校生を巻き込んでの動画も素敵でした。それにしても、あんな青い髪
見たことないかも…。

 

「介護」は、外から見ているとどうしても「暗い」イメージが付きまといます。

地域活性化などで「若者、バカ者、よそ者からイノベーションが生まれる」と言われますが、介護業界も
同じかもしれません。(若者=高校生などの学生、バカ者=本イベント発表チーム、よそ者=AIロボティックス
など介護業界以外)

ここでいう「バカ者」は、業界内の固定観念的に常識を逸脱するアイデア、行動を取る人と定義します。

 

このように書いていたら、「介護業界をよくする」一つの提案が浮かびました。(介護業界をよくする=
技術を使って省力化・効率化を図り、介護に携わる人たちが本来やるべきことに注力できるようにする)

 

提案です。「ニコニコ超会議2023」に「介護の生理学研究会」をエントリーしませんか?

 

毎年、4月下旬開催(今年は、4/23-30、29・30は幕張メッセリアル開催)なので、1年以上あります。狙いは、
「若手とつなぐ」「世間に伝える」です。

「超テクノ法要×向源」というコンテンツがありますが、「介護の生理学研究会×ビッグデータ」「介護の生理
学研究会×ロボティックス」「介護の生理学研究会×AI」など世間の目を惹くコンテンツになる気がします。

 

介護業界の方々は、日々の経験がビッグデータとなります。また、センシング技術の進化で、24時間どの部位でも
身体データの取得が可能です。ビッグデータを用いて、AIの機械学習とロボティックスの技術を合わせれば、想像
以上にサービスレベルを下げずに省力化できるのではないでしょうか。入居者によっては、(私を含め)人の手を
借りるより、ロボットに介助される方が気を使わなくて済むと考える人も少なくないはずです。

 

今回の「介護の生理学研究会」発表に関わった人たちとシルバーウッドのように先進的な試みを行っている会社と
AIロボティックスを研究開発している大学や企業が組めば、「明るい介護」が描けそうな気がしました。これなら
「介護のエンタテインメント化」もできるんじゃないかな?

 

次回(来年?)は、視聴者側から主催者側に回りたいと思った素晴らしいイベントでした。

 

追伸:
華原朋美さんのサプライズ登場は、素敵でした。
また、司会進行された女性の方ですが、こちらからは、ほぼワンオペに見えました。
機会があれば、来年お手伝いさせてください。

 

補足:
すがちゃん@ブルー介護士/キャリコン勉強中(twitterフォローしました。)
→https://twitter.com/kazuya_sugachan

 

▼ニコニコ超会議2022
https://chokaigi.jp/

 

▼超テクノ法要

 

筆者:
2021.1定年再雇用の完全テレワーク中の会社員。
社内コミュニティ「介護雑談会(※社外参加もOK)」を始め、複数主催。
介護について、多少なりとも「中の人」視点を体感するため、スケッター実践中。

※「介護雑談会」PR動画:https://youtu.be/jjTKlRmAe_E

 

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今回お陰様で私たちの研究【フットケアについて】は「菊井徹也賞🏅受賞」させて頂きました。

探求することの意味、面白さに改めて気づかせてもらえる時間でした。来年も参加しより介護
の魅力について発信する機会を設けていきたいと考えています。

 

研究会メンバー:

菅原和也(株式会社結の樹)登壇者
加藤雄馬(株式会社結の樹)
米田汰久矢(株式会社結の樹)
雲谷頼空(菊華高等学校2年生)
熊谷萌々香(菊華高等学校1年生)
舟守春音(菊華高等学校1年生)

協力:

菊華高等学校 保育・福祉コース
株式会社結の樹

 

スケッターとは:「誰もが自分のできることで、介護福祉に関われる」というコンセプトを掲
げるマッチングサービス。お手伝いを求めている介護施設と、サポートしたい人をつないでい
ます。2022年1月現在、登録者数は3000人以上、約7割は他業界の方です。学生や20〜30代の
登録者が多く、異業種からの転職事例も多く誕生。定額でシステムを利用でき、紹介手数料が
一切発生しない点も事業所メリットの1つとなっています。

スケッターのユーザーおよび事業者登録はこちらから。
学校関係者様、企業様、報道関係者様からのお問い合わせは、info【アット】plusrobo.co.jp
までご連絡ください。

 

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